現実アクションゲーム
迷路
突然、道が細くなった。人一人が限界といった程度の幅だ。
突き当たりが、T字路になっている。
「どっちに行く?」
二葉が蓮に聞く。
「わかんねぇけど……とりあえず、左に行ってみようか」
蓮たちは左へ曲がると、再び歩き出した。
すると、そこはすぐに行き止まりになっていた。
引き返す二人。じゃあ、右か……
右の道へ入ると、またしてもすぐにT字路があった。
今度も右へ行く蓮と二葉。そこには、今度は十字路があった。
薄々と感づいてくる蓮。この感覚は……
おそらく、迷路だ。
真っ直ぐ行っても、左に行っても、右へ行っても、その先にはすぐに分かれ道が見えていた。間違いない。
「蓮君……」
二葉が不安そうに呟く。
「大丈夫だ」
迷路なら、今までのステージより遥かに簡単だろう。
壁に沿って歩いていけば、ゴールは必ず見えてくるものだ。
そのとき、絶望が蓮と二葉の頭上に浮かんだ。
「……何、これ……」
最初に気づいたのは、二葉だった。二人のHP表示の上に、『TIME 12:00』と浮かんでいる。それは1秒ごとに1ずつ減っていた。
タイムリミット……
12分でクリアしなければならない。
タイムがなくなれば、おそらくゲームオーバー。
突き当たりが、T字路になっている。
「どっちに行く?」
二葉が蓮に聞く。
「わかんねぇけど……とりあえず、左に行ってみようか」
蓮たちは左へ曲がると、再び歩き出した。
すると、そこはすぐに行き止まりになっていた。
引き返す二人。じゃあ、右か……
右の道へ入ると、またしてもすぐにT字路があった。
今度も右へ行く蓮と二葉。そこには、今度は十字路があった。
薄々と感づいてくる蓮。この感覚は……
おそらく、迷路だ。
真っ直ぐ行っても、左に行っても、右へ行っても、その先にはすぐに分かれ道が見えていた。間違いない。
「蓮君……」
二葉が不安そうに呟く。
「大丈夫だ」
迷路なら、今までのステージより遥かに簡単だろう。
壁に沿って歩いていけば、ゴールは必ず見えてくるものだ。
そのとき、絶望が蓮と二葉の頭上に浮かんだ。
「……何、これ……」
最初に気づいたのは、二葉だった。二人のHP表示の上に、『TIME 12:00』と浮かんでいる。それは1秒ごとに1ずつ減っていた。
タイムリミット……
12分でクリアしなければならない。
タイムがなくなれば、おそらくゲームオーバー。