現実アクションゲーム
最終アクション
「で?次は何があるんだ?」
蓮が聞いたそのとき、目の前には大広間が広がっていた。大きさは、サメと戦ったときと同じくらいか。
闘技場のような作りになっていて、円形の観客席がある。まさに甲子園球場だ。
「おそらく、ボス戦だ」
拓馬はそう言うと、剣を抜いて構えた。
城のなかでのボス戦と言うことは……ラスボスと言うことか。
いよいよか……
長かった。ここまで来るのに、どれほど精神力を使ったことだろうか。
蓮は隅の方に、二葉をゆっくりと寝かせた。
ゴゴゴゴゴ……
サメと戦ったときのような、地響きがある。
やはり、本当にボスのようだ。
「蓮、これを」
拓馬は前方を見据えたまま、蓮に薬草を放り投げた。
「最後の薬草だ。あまり無理するな」
「あぁ」
蓮は右手で剣を抜くと、左手で薬草を口に入れた。HPが再び100に戻る。
そのとき、ボスが登場した。蓮や拓馬と同じ、人型だ。
白色のマントを羽織り、金色の鎧を着けている。
これだけ広い空間だから、サメのように大きな奴が現れると思っていた。
正直、ホッとする。
「油断するな。ラスボスだ、強いぞ」
拓馬の言葉に、気を引き締める蓮。そうだった。あのサメより、強いはずだ。
ボスは口を開くと、こう言った。
「よく来た、人間どもよ。私がここの支配者、ハーディンだ」
よく言う。俺と拓馬は、CGだ。そんなことはわかっている。
蓮が聞いたそのとき、目の前には大広間が広がっていた。大きさは、サメと戦ったときと同じくらいか。
闘技場のような作りになっていて、円形の観客席がある。まさに甲子園球場だ。
「おそらく、ボス戦だ」
拓馬はそう言うと、剣を抜いて構えた。
城のなかでのボス戦と言うことは……ラスボスと言うことか。
いよいよか……
長かった。ここまで来るのに、どれほど精神力を使ったことだろうか。
蓮は隅の方に、二葉をゆっくりと寝かせた。
ゴゴゴゴゴ……
サメと戦ったときのような、地響きがある。
やはり、本当にボスのようだ。
「蓮、これを」
拓馬は前方を見据えたまま、蓮に薬草を放り投げた。
「最後の薬草だ。あまり無理するな」
「あぁ」
蓮は右手で剣を抜くと、左手で薬草を口に入れた。HPが再び100に戻る。
そのとき、ボスが登場した。蓮や拓馬と同じ、人型だ。
白色のマントを羽織り、金色の鎧を着けている。
これだけ広い空間だから、サメのように大きな奴が現れると思っていた。
正直、ホッとする。
「油断するな。ラスボスだ、強いぞ」
拓馬の言葉に、気を引き締める蓮。そうだった。あのサメより、強いはずだ。
ボスは口を開くと、こう言った。
「よく来た、人間どもよ。私がここの支配者、ハーディンだ」
よく言う。俺と拓馬は、CGだ。そんなことはわかっている。