現実アクションゲーム
「は?わけわかんねぇよ……どうなってんだよ……」


とりあえず、ここに居ても仕方がない。そう思った蓮は、ゆっくりと扉の中に入った。


入ったと同時に、激しい光に包まれた。


「うっ!なんだよ!」


眩しい。とても目を開けてられない。


だんだん光が薄れていく。


「!」


景色は、さっきと変わってない。緑の草原が広がっている。


ただ、人が大勢いる。


100……いや、200人。ザワザワしている。


「お、また来たぜ」


扉付近にいる金髪の男が言った。


ガタイがよく、口につけた大きいピアスが特徴的だ。


男の頭上にも、『100』という薄緑の数字が浮いていて、帯剣している。


誰だ、こいつ……見たこともない。


「誰だよ、お前?」


とりあえず、ピアスの男に聞く蓮。


「俺の方こそ、誰だお前って感じだよ」


笑って答えるピアスの男。


「どこだよ、ここ?」


その笑顔に少しイラついた蓮は、目を細めて再び聞いた。


「知らねぇよ」


ピアスの男がそう言った瞬間、蓮は男の胸ぐらをつかみあげた。


「ナメてんのか?」


「おいおい、落ち着けよ兄ちゃん。モメたって仕方ねぇだろ。俺だって、目が覚めたらここに居たんだからよ」


「え?」
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