SHINE and STAR
「えー。じゃあ、もうこのカードは使えない、ってことか」

シンディ「ううん。カードから魔力を取り出せるのなら、入れることだって可能だと思わない? そう、リサイクルなんて簡単にできるのよ!」

またも偉そうなピッグシンディ。
……まあ、でも。たしかにその通りだと思う。こんな不可思議な代物を使い捨てにするのはもったいないだろうし。そこんところは制作者もバカじゃないってことかな。

シンディ「じゃあ、どうやって中に入れるかと言うと……えー……あ、これでいいや」

おもむろに、ぐったりする枕を拾い上げるシンディ。
……すると枕は徐々に淡い色を帯びていき、全体が一様に白くなったところで分解した。それはシャボン玉がゆっくりと割れたような光景で、どこか儚げだったりする。

「おぉ……、いつの間にこんな手品を覚えたんだ?」

シンディ「いやぁ、これが中に入れる方法なんだけど……。ほら、これ。ちゃんと枕の絵になってるでしょ」

示されたカードを覗きこめば、確かに絵柄のないカードがぐったりした枕のカードに変わっている。
< 15 / 120 >

この作品をシェア

pagetop