SHINE and STAR
「って、あれ? こんな物もカードに入れられるんだな」

シンディ「そーだよ。実はね、こうやって中に入れることも魔法なんだ。つまり“空”のカードの魔法ってコトだね」

となると、最初に入ってた火も“空”のカードの魔法で閉じ込められてたわけか。
つまり魔法というのは、カードを介してあらゆるモノを出し入れする方法のようだ。

シンディ「んじゃ、これもやってみよっか。方向を合わせるのも忘れずにねっ」

「よーし……今度こそやってやる! ────っと、チョット待て。よくよく考えてみれば……いや、少しも考えなくとも気づいたが、何でシンディがそんなこと知ってんだよ!? 魔法使ったの初めてだろーに!」

あの無駄に大きい態度。
どこから拾ってきたのか、ずらずら並べられた知識。
そしてそして、苛立たしいほどに悟りきったあの顔!
これはいつものシンディじゃない。……は。まさかこいつはシンディのニセモノとかいうパターン……? んにゃ、仮にそうだとしても誰も得はしないのだが。

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