SHINE and STAR
シンディ「いやぁん、本当にニブちんなんだからぁ。素直に訊いてくれるから調子に乗って説明しちゃったよん。その理由は何を隠そう、最初からお父さんに“極意”っていうモノをぜーんぶ教えてもらったなのだ! ばばーん! 真っ事実!」

本日最も腹立たしく、最も憎たらしく威張る魔女ひとり。Vサインまでしやがって憎たらしさ倍増。

「何ぃ!? あいつ俺には“内緒だ”とか言ってたくせにシンディには全部教えやがったか!」

加えて、頭の上に浮かぶ女好きのカード制作者。にたにた笑いながら「シークレットだ」とか言ってやがる。死ね。とにかく死ね。

シンディ「でね、“アレイドが弱音を吐くんなら、仕方ねぇから教えてやってくれ”って言われたのぉー」

「あの野郎、余計な恥かかせやがって……初めから教えてくれたっていいだろうに! こうなったら意地でも魔法を使いこなしてやる! あいつにナメられたままじゃ終われねぇ!」

魔法を覚えさえすればこっちのもの。あとは煮るなり焼くなりやりたい放題殺りたい放題……。
待ってろよ……きっちり魔法で仕返ししてやるからな。

< 17 / 120 >

この作品をシェア

pagetop