SHINE and STAR
シンディ「……うーん。なんか恐ろしいコト考えてるようだケド、とりあえず頑張ってちょーだい。────時間はかかると思うけど」

些細な励ましの言葉と、何やらぼそっと小さな付け足し。

「ん? 何か言ったか?」

シンディ「ただのひとりごとだよ。……それじゃ、私はそろそろ帰るかなぁ」

「そろそろって……一時間も経っちゃいないが。急かしたりさっさと帰ったり、忙しい奴だな」

シンディ「ふふん、私はアレイドと違ってヒマじゃあないの。────それじゃあまた。バイバイ、アレイド!」

いや、俺をおちょくってる時点で相当なヒマ人だと思うが。実際、あいつの暇を埋める時間は俺をおちょくること以外にないのだ。
……まあ。
そうなると、俺なくして暇が埋められるのはいいことなんだろう。

ぶん、ぶん。
シンディは大袈裟に手を振りながらこの場を去っていった。

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