SHINE and STAR
だが虫、と呼ぶには小さすぎ、動物、と呼ぶには異形すぎる。外見上は手足がそれぞれ二本ずつで四足歩行するらしく、頭からは角らしき突起物が角として機能しない方向に伸びている。それも一本ではなく、三本。不規則に。
全身は毛なのか毛でないのか分からないモノが覆いつくし、ハリネズミを連想させていた。
後方には尻尾らしいモノも伸びていたが、それは刃のように鋭く、触れればたちまち斬れてしまいそうだった。
何が何だか、分からない。
恐怖ばかりが滲み出て、こいつを考察する余裕なんてない。
……異形のソレが興奮している。いや、実際、興奮しているかどうかなんて分かるわけがない。でも、きっとそうなのだと否応なしに思わされた。
「────」
その矢先、今度は誰か人が呼んでいる気がした。
アレイド「────ざけんな」
声の主の姿を見て、全身の血が一気に冷めた。
逃げ着いて足を止めた場所は、シンディに「待ってろ」と言って別れたその場所だったのだから。
全身は毛なのか毛でないのか分からないモノが覆いつくし、ハリネズミを連想させていた。
後方には尻尾らしいモノも伸びていたが、それは刃のように鋭く、触れればたちまち斬れてしまいそうだった。
何が何だか、分からない。
恐怖ばかりが滲み出て、こいつを考察する余裕なんてない。
……異形のソレが興奮している。いや、実際、興奮しているかどうかなんて分かるわけがない。でも、きっとそうなのだと否応なしに思わされた。
「────」
その矢先、今度は誰か人が呼んでいる気がした。
アレイド「────ざけんな」
声の主の姿を見て、全身の血が一気に冷めた。
逃げ着いて足を止めた場所は、シンディに「待ってろ」と言って別れたその場所だったのだから。