SHINE and STAR
スレッド「すまんなアレイド。口の利き方など気にせず、おおらかに構えてくれよ?」

アレイド「ああ、そりゃ助かる。色々と」

スレッド「では……節操がなくてすまないが、早速話を聞かせてほしい。特にその神秘、まほーとやらを!」

好奇心で爛々と目を輝かせるお父様。その辺りは尚も子供らしい。
……でも、私にしてみても興味深いのは同じだ。
私が小さい頃、お母様に読み聞かせてもらった物語にも魔法は登場して、その素敵で感動的な行使にはひどくときめいた。
すごいな、こんなコトができたらいいな────なんて、何度も魔法の真似事をした事もあった。ほら、とんがり帽子をかぶって箒にまたがってみたり、取っ手がくるりと曲がった木の杖を振ってみたりとか。

魔法は私の憧れだ。
あのカードは、それを実現できる。

アレイド「よーし。ならば自慢、いや実証するぜ、これが魔法であーるっ!」

< 47 / 120 >

この作品をシェア

pagetop