SHINE and STAR
アレイド「続いて『黄』のカードは……さて何だと思う?」

スレッド「黄? そうかカレーか!」

コットン「それはどこぞの抜粋ですか……パイン、いえ、レモンに間違いありません」

アレイド「いや、自信持って言われても。なんで食べ物にこだわるかね」

似た者同士という事でしょうか。
『赤』が火、『青』は水、『黄』は食べ物……ときたら『緑』はどんな魔法になるのだろう?

……こう言う私自身も卵とかハチミツとか考えてたりするのだけど。

アレイド「まぁ、イメージで付けられた色なんだが、正解は電気だ」

スレッド「電気……電気ナマズか!」

コットン「まさか。電気ウナギですよ」

アレイド「……わ、分かった。俺が悪かった……。黄の魔法は電気を起こすモノだが、これが一番イメージしにくいんだな」

電気……機械などの文明の利器には欠かせない力だけど、普段はほとんど視認できない力。
言い換えれば、見る必要のない物。そして、見えた時はとても危険な状態だとも言える。
例えば……そう、

アレイド「この場合、イメージするのは“雷”だな。バリバリと波打った光が幾つも枝分かれする感じ。分かる?」

視認できる電気と言えば、空から落ちる轟音の稲妻、雷が最も電気のイメージに相似わしい。

アレイド「でもって、イメージしにくいから扱いも難しい。だから実際に見せるのは勘弁っ。……続いて『緑』。野菜でも虫でもなく、これはちょっとばかり特殊で自然鑑賞……じゃない、自然干渉ができる魔法だ」

そう言ってアレイドは席を立ち、外の景色を望める窓の方へ歩いて行った。
< 50 / 120 >

この作品をシェア

pagetop