SHINE and STAR
魔法の使用には二つの“動力”を必要とする。
一つはさっきも言った通り『魔力』。
そして欠けてはいけない二つ目は、人間に潜在する『精神力』。
精神とは人間を突き動かす起源。
喜怒哀楽に由来する感情の道理も、源は精神。肉体など、カラダ以外の人間を司るのが精神。
つまり、カタチの無い人間の一部が精神になる。らしい。
……この二つが過不足なく揃えば、魔法は真価を発揮する。
そして判るだろうか。
精神力を使えば、人間はたちまち疲れちまうことが。
そう。こうして俺がぶっ倒れているのは、魔法が成功しないくせに精神力だけを費やした結果の姿!
チクショー、そんな自分が情けねぇ!
「ぷぷっ……」
「ぷぷっ、じゃねぇ! 人の心を読んだ挙げ句嘲笑うなんて、とんでもなくタチ悪いっての!」
先程から目障り、そして耳障りな存在一つ。
未だこの、自分で自分を“可愛い女の子”などと称するヤツには苦労させられる。
一応、俺とヤツはまだ言葉も分からない頃から一緒に育ち、今の今まで友であった腐れ縁の間柄で……まあ、俗に言う『幼なじみ』であるのだが。
名前はえーと、シンディ……あ、そう『シンディ=ラクラム・リーデンネルツ』。
その響きから大体分かるんじゃないかと思うのだが……シンディは王族。
しかも王の娘に当たる。────だから? って感じだけど。
何でも、俺の親父がその王と仲が良かったらしく、そういった縁で俺とシンディは兄妹のようなものになってしまった。ん? 姉弟か? どちらにしろ同じ年代であるのは変わりないが。
容姿は、艶やかな黒い髪が特徴の……究極に腹立たしいが札付きの美人。
妙に整った顔のつくりに、スタイルも誰もが認めるレベルの良さ。
加えて明るい性格上、街に行けば笑顔を撒き散らして男を惑わせるのだ。
だが気をつけろ世の中の男たち。
スタイルの良さは身体中にバランスよく筋肉がついたからだ。
それも恐ろしいまでの鍛えようで、並の男……いやいや、日頃鍛えてる男も適わないほどの筋力を隠し持っている。
一つはさっきも言った通り『魔力』。
そして欠けてはいけない二つ目は、人間に潜在する『精神力』。
精神とは人間を突き動かす起源。
喜怒哀楽に由来する感情の道理も、源は精神。肉体など、カラダ以外の人間を司るのが精神。
つまり、カタチの無い人間の一部が精神になる。らしい。
……この二つが過不足なく揃えば、魔法は真価を発揮する。
そして判るだろうか。
精神力を使えば、人間はたちまち疲れちまうことが。
そう。こうして俺がぶっ倒れているのは、魔法が成功しないくせに精神力だけを費やした結果の姿!
チクショー、そんな自分が情けねぇ!
「ぷぷっ……」
「ぷぷっ、じゃねぇ! 人の心を読んだ挙げ句嘲笑うなんて、とんでもなくタチ悪いっての!」
先程から目障り、そして耳障りな存在一つ。
未だこの、自分で自分を“可愛い女の子”などと称するヤツには苦労させられる。
一応、俺とヤツはまだ言葉も分からない頃から一緒に育ち、今の今まで友であった腐れ縁の間柄で……まあ、俗に言う『幼なじみ』であるのだが。
名前はえーと、シンディ……あ、そう『シンディ=ラクラム・リーデンネルツ』。
その響きから大体分かるんじゃないかと思うのだが……シンディは王族。
しかも王の娘に当たる。────だから? って感じだけど。
何でも、俺の親父がその王と仲が良かったらしく、そういった縁で俺とシンディは兄妹のようなものになってしまった。ん? 姉弟か? どちらにしろ同じ年代であるのは変わりないが。
容姿は、艶やかな黒い髪が特徴の……究極に腹立たしいが札付きの美人。
妙に整った顔のつくりに、スタイルも誰もが認めるレベルの良さ。
加えて明るい性格上、街に行けば笑顔を撒き散らして男を惑わせるのだ。
だが気をつけろ世の中の男たち。
スタイルの良さは身体中にバランスよく筋肉がついたからだ。
それも恐ろしいまでの鍛えようで、並の男……いやいや、日頃鍛えてる男も適わないほどの筋力を隠し持っている。