SHINE and STAR
シルク「うわぁぁん、高いよぅっっっ」

シンディ「シンディ法第53条『私に隠れて勝手なコトは許さんぞ!by灼熱お父さん』により絞首刑……は大げさなので高所宙吊りの刑。執行中っ」

アレイド「耐えろシルク。俺をも蹴落とした罰だギルティ!」

シルク「はうぅぅ、私のせいじゃないのに……」

シンディ「(無視)ではでは……ここで視聴者からのお便りを紹介したいと思います」

アレイド「いきなり。何故に」

『アレイドさん、シンディ、こんにちは。いつも楽しみに見ています。……嘘です。さっそく質問なのですが、本編の表紙の意味が不明すぎてシンディを殺したい気分なのです。その辺りの説明を詳しく教えて下さりやがれこの野郎☆』

アレイド「敢えてツッコミは入れないが……シンディに歯向かう貴重な人材であるのは確かだ。うん」

シンディ「はい、ビリビリーのポイっ。こいつはデ■ノートに名前書いて消去するわ。……だが表紙の意味は仕方ないから教えてやろう。何故なら私は読者の味方!」


歪な世界に更なる歪み。

突然変異の特異な生物、
不幸者の幸福追求、
隠蔽望む隠匿主義国、
略奪する侵略者、

何の変哲もない不可思議がより色濃くなり。
平衡感覚を失った世界は、ある筈のないバランスを崩した。


アレイド「うーん。ってか“突然変異の……”のくだりが、だから何?って感じだな。当たり前っつーか、同じコト言ってるっつーか」

シンディ「だからあるでしょ? “何の変哲もない不可思議”って。おかしくないのに何かおかしい、という矛盾なワケよ」

アレイド「……伝わりにくい」

シンディ「すぐに伝わっちゃつまんないでしょーに。でね、『突然変異の特異な生物』っていうのは本編からも分かる通り『魔物』のコトなのサ。つまーりつまり! 不幸、隠匿、略奪、にはそれぞれのストーリーが隠されているというワケなのだ! ででーん!」

シルク「そういうコトは読者自身に考えてもらった方が……」

シンディ「ムカ。いい度胸やなねーちゃん」

シルク「あ、うあ……いや」

シンディ「くらえ必殺! カルシウーム光っ線!」

シルク「はわわわ、みるみる健康になってゆくーーー……」


完。完了って意味で。

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