SHINE and STAR
……ただし。
工事現場の騒々しさに倣って口は動かしっぱなし、気持ちは昂ぶりっぱなし、表情も強ばりっぱなしなのだけど。

フィル「何が“よしよし”だ! 何が“典型的”だ!」

しかも見た目通り怒りモード。

よく見れば身体中に黒い羽がいっぱい突き刺さってる。きっと新手の宗教か、今流行りの装飾なのだろう。
うーん。フィルは意外にも染まりやすいのか。
実際、全体的に(砂埃で)茶色になってたりもするので。

フィル「貴様は罪悪感という言葉を知らんのか!? 私に対する反省の色は何色だ!? ああ!?」

アレイド「罪悪缶? 何ソレ。金を一枚か、銀を五枚集めると貰えたりするアレか? 分かった、反省の色って金色なんだな? じゃあ缶くれよ」

フィル「貴様ァ!!」

フィルがこれでもかと憤怒するのに、アレイドはその刺々しい感情を敢えて逆撫でした。
その結果は言うまでもなく混沌へと直通するのである。

……後で分かった話だけど、フィルの怒りの原因はしっかりとある。

一つは私も知るところ、フィルを囮にして逃げた事。悪意はなかったつもりだけど囮にされた方にとっては堪らなかっただろう。

二つ目は、魔物が出現したと思われる場所でカラスとの一悶着があった事。意図的だったかどうかは不明ながら、ある意味他生物との熱戦は身に堪えた模様。

三つ目は────

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