近くにいるキミ、遠いキミ(短編)
いつも同じ公園で遊んでたボク達。
砂場とブランコしか無い小さな公園。
少し歩けば遊具がたくさんある
公園もあるんだけど
あえてボク達はそこで遊んでたんだ。
そこにはキミの大好きなシロツメクサが
たくさん咲いてるから。
正確にはシロツメクサで
ネックレスを作るのが好きなキミ。
ボクはせっせとネックレスを作るキミを
ブランコに乗って待っている。
ネックレスが出来上がると
キミはボクの元へ走ってくる。
公園には不釣合いなワンピースで
くるくる回り、
幸せそうに微笑むんだ。
そんなキミを見るのが毎日楽しみだった。