Grand Sky
「千秋先輩~!!!」
!?!?
あたしを呼ぶ何人かの女の声がした。
まさかあたしじゃないよね…
「千秋呼ばれてるよ!!」
「あたしじゃないでしょ」
そういうと愛理が窓から外を覗いた。
「やっ千秋だよあきらかこっち向いてるし!」
「…」
あたしはキャーキャーしてんのが本当に嫌いで今すぐにでも屋上に行こうとしてた…なのに
「ねぇ!呼んでんのって木村千秋?」
「はい!そうです!」
「ならここにいるよ!今から連れてくね!」
!!…愛理…
愛理はあたしに笑顔を向けた。
「行かないよ」
「えー何でよ!もう言っちゃったし!!」
「勝手に言ったんでしょ」
「ほら行くよ!!」
あたしはおもいっきり愛理に引っ張られいやいや外まで連れてかれた。
校門の周りには化粧の濃い女子達がキャーキャー言いながら集まっていた。
女子達は受かったらここに入学するという。
って事は一個下か
そんな事を考えてると愛理が声をあげた。
「みんな~連れてきたよ~!!!」
キャー!キャー!!
うるさい…イライラする
「何」
「あの、あたし達チョコ渡しに来ました!!!」
「は?」
「あたし達本当に好きです!受け取ってください!」
そう言うと皆あたしにチョコを差し出して来た。