Grand Sky
「まだ?まさか忘れてないよね」
「忘れた」
てめぇの名前なんざうざすぎる程覚えてるよ。
そう思いながらもあたしは忘れたふりをしてすかさず答えた。
「う…はっ…んっ……ん」
その瞬間唇はふさがれた。
あたしはこいつを押し返そうと必死で押した。けどいつものようにすぐには離れない。しかもあたしの頭と腰に手を回されしっかりと抑えられていた。
長い…。苦しい…。
早く離せ…。
「ゲホッ…ゲホッ」
「前言ったじゃん呼ばなかったらどうなるか分かってるよねって」
「ふざけんなよ…ゲホッ」
「しょうがないじゃんお前に理性飛ばされたんだから」
ニヤッと笑いながら言うこいつは意味の分かんないことを言っていた。
「ゲホッ…意味わかんねーよ」