Grand Sky
「…」
あたしは席から動かずにいた。
「早く」
「あんた本当になんなの」
「お前の彼氏」
「あたし良い何て言ってないから」
「これから言わせてやるよ」
「…」
「早く行くぞ」
そう言ってあたしの手を強引に掴むとスタスタと歩きだした。
「よっ!雷!何だよもうゲットかよ!一緒に帰ろうと思ったのにー」
見られた…本当やだ
「お前はあいつ等と帰んな」
「えっ?」
後ろを見るとキャーキャー騒ぐ女子が集まっていた。
「えーまじ無理うるさっでもしょうがないか俺こっちで足止めすっから雷達そのすきに出てってよ!」
「あぁ頼む」
「じゃぁねお二人さん♪お嬢さん方~ご機嫌よ~」
あたしにニコッと微笑むと騒ぐ女子の中に消えて行った。