Grand Sky
顔色一つ変えずそう言った。
あたしは開いた口がふさがらなかった。
ご飯、みそ汁、サラダ、おかず…
定食のようだった。
そっか一人暮らししてるんだっけ…
でも本当すごい…
あたしはいつもコンビニ弁当か適当に作って食べるくらいだった。
「早く食えよ」
ソファーに座りくつろぎバラエティーのテレビを見ながら言った。
「う…うん」
あたしは一人テーブルに着いて淡々と食べた。
うまい…
こんなちゃんとしたの食べたの久しぶり…
20分程でぺろりとたいらげた。
「ありがとう…」
あたしはお礼何て言う奴じゃないからたった“ありがとう”の一言言うだけなのに顔が熱くなって下を向きながら言った。
「…」
こいつは無表情のまま何にも言わなかった。
あたしはそれだけ告げると上へ行こうとした。