Grand Sky


顔色一つ変えずそう言った。
あたしは開いた口がふさがらなかった。

ご飯、みそ汁、サラダ、おかず…
定食のようだった。

そっか一人暮らししてるんだっけ…
でも本当すごい…

あたしはいつもコンビニ弁当か適当に作って食べるくらいだった。


「早く食えよ」

ソファーに座りくつろぎバラエティーのテレビを見ながら言った。

「う…うん」

あたしは一人テーブルに着いて淡々と食べた。

うまい…
こんなちゃんとしたの食べたの久しぶり…

20分程でぺろりとたいらげた。

「ありがとう…」

あたしはお礼何て言う奴じゃないからたった“ありがとう”の一言言うだけなのに顔が熱くなって下を向きながら言った。

「…」

こいつは無表情のまま何にも言わなかった。

あたしはそれだけ告げると上へ行こうとした。



< 142 / 225 >

この作品をシェア

pagetop