Grand Sky


沈黙の中テレビの笑い声だけが甲高く響いていた。

どうせこいつは何も思ってないだろう。
沈黙何て屁でもないだろう。

まぁあたしもそうだけど何故か落ち着かない。あっちを見たりこっちを見たり。コーラ飲んだり。だって家に人入れたの始めてだし…。

沈黙を始めに破ったのは…こいつだった。

「お前風呂入ってこい」

「え゙!?」

あたしはビックリしてつい太い声が出てしまった。だってねぇ…「風呂入ってこい」ってねぇ…

「別に何もやんねーよ」

「えっ…うっうん」

「まぁお前がいいなら俺は準備満タンだけど」

あたしの方に顔を向けニヤッと笑いながら言った。

「良いわけねーじゃん」

あたしは顔を下に向けそそくさとその場を逃げお風呂に入った。

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