愛す


「早く行くよっ!」



勇悟に引っ張られ会場のホールを後にする。



――……拓のライブあまり見た記憶がない…



ライブが始まる前、調子にのり過ぎて結構食べたからな……



勇悟ほどではないけど…



『ちょ…勇悟、待って……っ…』



勇悟が急に立ち止まった為に勇悟に引っ張られるようにして小走りしていた私は勇悟にぶつかった。



「あ、あそこだよね。」



勇悟に引っ張られながら着いた場所は、楽屋の廊下だった。



目の前にある楽屋からは人が慌しく出入りしている。



『…楽屋?』



「うん。


拓の楽屋。


あ、すみませんっ!」



勇悟が中から出てきたスタッフだと思われる男の人に話しかけた。



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