愛す
―――でも、拓なりに気を使ってくれてるのかも知れない――
「そういやぁさ、君名前なんて言うの?
てか、せっちゃんと同い年か?」
勇悟の頭をポンポンと軽く叩きながら言った拓。
…拓、それイコール身長が低いってことでしょ…。
「中島勇悟って言いますっ!
せっちゃんと同い年っす!」
ちょっこと馬鹿にされたことも気が付かず何気に敬語で拓に自己紹介した勇悟。
「…中島……勇悟…」
『どうかしたの?拓?』
拓が珍しく考え込んでる。
「あっ!」
拓は急に勇悟を指差しながら叫んだ。
『ん?』
状況が全く分からない私と勇悟。
「お前っ!
……やっぱ何でもねぇ。」
と直ぐ勇悟指差していた手を降ろした。