愛す
……私の携帯は着信音を設定してない。
常にバイブのマナーモード。
――『…慎の携帯?』
――「……はい。」
慎が電話に出る。
―――慎が電話をしている最中に私は慎をリビングに残して寝室へ向かう。
『…奏多。』
寝室に飾ってある二人で撮った写真を見ながら、そう呟いた。
――二人とも笑っている
その写真の横には、私や奏多が神龍に居た頃の写真が飾ってある。
その写真の当時はまだ蓮治が総長だった頃。