愛す




「当たり前じゃないっ!」



さっき泣いたのが嘘だと思うくらい、テンションが高い桜。



『…わ、私、水着持ってないよ?』



――楽しそうだけど、海には行きたくない。



「買いに行こうよっ!」



『…わ、私、泳げないんだった!』



「慎に泳ぎ方、教えて貰ったら良いじゃんっ!」



……どうして慎になる…



『…お、溺れるかも知れないし!』



――泳げないなんて嘘。



泳げる。



「気にしない!気にしない!


刹那スタイル良いから、ビキニ似合うよぉー」



『…は、腹の肉やばいからっ!』



そう言い終えると私は自分のお腹を触った。


< 188 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop