愛す
――…が、私はそれを避ける。
流石にあの金属バッドを手で受け止めたら痛い。
『何するんですが?』
「やっておしまい!」
女パンダ軍団のかけ声で一斉に私に男たちが近寄って来た。
―――「おい、邪魔だ。お前だ。」
その低い声が屋上に響き渡った瞬間、男たちの動きはとまった。
誰かが屋上に来たみたいだ。
――『……一条くん』
そう、来たのは一条くん。
「し、慎様」
この人のことも"様"付けですか…。
「うせろ」
この一言に女パンダ軍団と男たちは屋上を出て行った。
…た、助かった。