愛す
――『雷龍に入る。』
しばらくの沈黙の後、私は口を開いた。
「あぁ」
『でも、女の私が入って良いの?』
神龍の場合、特別だった。
っというかあの時は強制的というかコネというか……みたいな感じだった。
「問題ない。刹那、お前のことは俺が守る。」
『……ありがとう』
「俺からはきかない。
お前から言ってくれるまで待つ。」
『…ん、ありがとう』
「教室行くぞ」
――慎はさっさと屋上を出て行ってしまった。
―――奏多、私の選択間違ってないよね?
そう空へ問いかけても答えなんか返ってこない。
私は私の思うように自分の道を進んで生きます。