愛す
――「ねぇ、駄目ぇ?」
『……っ…』
…可愛い顔で万遍の笑みの勇悟のお誘いを……断れる訳がない。
誰かに助けを求めようと慎の方を見ると――
――知らないというばかりに目線を逸らされてしまった……
「刹那ちゃんも拓のファンでしょ?」
――っと慎の変わりに葵。
『…えっ?』
「たまに拓が載っている雑誌読んでるでしょ?」
……よく知ってるな、葵
――っというか余計なことを!
『…うん、まぁ……』
――雷龍の下っぱさんたちが雑誌をよく買って来てくれる。
拓が載っているページは記事の一部始終見ている。
――「そーなの?じゃあ、決定なっ!」
っと勇悟。
…勝手に決められてしまった…。