愛す
――「……刹那か?」
『…そうだけど。』
「…おまっ、その格好……」
『…ぁ…』
――そうだった
今私の格好は、スカートを履いておまけにメイクまでしている状態だった……
…思い出した瞬間恥ずかしくなる。
『……似合ってないことは百も承知の上だから、突っ込まないで。』
――こんな私と違い慎は何でも綺麗に着こなしていると思う。
――「いや、…似合ってる。」
そう言うと慎は車の運転席へ乗り込んでしまった。
『……っ…』
――私の聞き間違えじゃなければ今、慎似合ってるって言ってくれたよね……
――拓にばれないようにと思って"恥"を捨てて着て来たがそれも良かったのかも知れない。