君へ贈る愛の歌
愛と笑と歌

side.奏大




物心ついたころからみゅうがそばにいた。


だから、みゅうがいる日常が当たり前。


みゅうがいないのは非日常なんだ。


幼いころからずっとみゅうが俺にとって一番の女の子。


俺の半分がみゅうで出来てるって言ったって過言ではないと思う。




「スマイル!!」




周りからはスマイルと呼ばれる。


理由は笑顔ばっかりだかららしい。




「かっちゃん!!」



けれどみゅうはかっちゃんと呼ぶ。


かっちゃんと呼ぶのはみゅうだけだ。


みゅう専用の俺の名前。


だから俺もこの呼び方が好きなんだ。


みゅうが俺のことを名前ではなくてかっちゃんと呼ぶ理由・・。




「奏大って呼ぶとどっかいっちゃいそうなんだもん・・。」



ってことらしい。


奏大と書いて『かなた』と読む俺の名前は


そう呼んでしまうと彼方に飛んで行ってしまいそうで不安になるんだそうだ。


かわいくない?その理由。


みゅうは俺のお姫様だ。






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