君へ贈る愛の歌


「もう帰れるの?」

「うん。一晩点滴して復活したしね?また検査には来ないといけないみたいだけど。みゅうと一緒に帰るよ」



かっちゃんに抱きしめられたまんまの会話。


あたしの居場所はここだ。


こんなに安心する場所他にないもん。



「本田先輩にお礼言わなきゃね?かっちゃんのこと運んでくれたの、本田先輩なんだよ!」

「そうだったのか。分かった、学校であったら言うよ」

「本田先輩ね?何故かあたしのことみゅうって呼ぶんだよ・・今までブスって言ってたくせに。でも本田先輩って実はやさ・・んっ」



かっちゃんがあたしに落とした突然のキス。


後頭部をかっちゃんの手に固定されて、まるで食べられているんじゃないかと錯覚してしまう。


そんなキス。


いつものキスとちょっと違う。


いつもより、ちょっと激しくて強引だ。



「かっちゃ・・んっ・・んぅ」



どうしたのかな?


かっちゃん・・・?










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