君へ贈る愛の歌



「弥生~・・お前、俺と本田先輩と飯食わないと思ってたら瀬名とツルんでたのかよ~」

「す、鈴木くん・・・。ごめん、あたし菊子ちゃんとお昼一緒がいいの」



今日の体育は男女混合だから鈴木くんがこっちに寄ってきた。


クラスが一緒の鈴木くんからお昼以外も逃げ回ってるから、今の時間逃げる場所もなくて捕まっちゃった。



「じゃあさ、今度から瀬名も連れてくりゃい~だろ~。瀬名、いいよな!?」

「この子がいいなら良いんじゃないの」



あたし次第なのか・・・。



「俺と本田先輩毎日二人で食ってるんだぞ・・弥生のせいで・・」

「うう・・。分かったよ・・。明日から菊子ちゃんと行けばいいんだよね」



菊子ちゃんも一緒に来てくれるなら、いいかなぁ。



「あんたさ~、ちょーっと調子のりすぎなんじゃないの?」

「てめーらまだ弥生に文句あんのかよ!」



三人組だ・・。


最近は何事もなかったのに。



「スマイルが入院した途端、男乗り換えるなんてね?あんた意外とビッチなんじゃな~い」

「本当、最低だよね!あんなに良くしてくれてたのに!」

「さすがよね、ビッチさん」



え?



「今、なんて言ったの!?」

「はぁ、いきなり大声だしてなんなのよ!」

「今なんて言ったのかって聞いてんのよ!!かっちゃんが・・なんて言ったのよ!」



嘘、嘘だよね?


入院ってどうゆうことなの・・。



「へ~ぇ、あんた彼女のくせに知らないの?スマイルが入院したってこと」

「かっちゃんが・・入院・・・・」



嘘・・かっちゃん!かっちゃん・・!



「弥生!どこ行くんだよ!!」

「みゅう!?」



後ろから鈴木くんと菊子ちゃんの声が聞こえてきだけど、かまってられない。


今すぐかっちゃんのところに行きたいよ・・。


かっちゃん!!





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