Doctor〜鈍感なアイツ〜
1時間後。久美子は目が覚める。



「……あれ?…どうして…」


「やっと起きたか」


「マシャ?」



久美子は個室の
ベッドから起き上がった。



「何でお前、倒れたんだ?司馬と一緒に居たんだろ」


「私もよく分からないの」


「あ、そう」


「ちょっと、マシャ医者でしょ。何も分からないの?」


「別に大した事ないだろ。元気だし多分軽いめまいだろ」


「多分…ってね…」


「何か、お前がここに連れて来る時の司馬の様子から予想すると、何かあったに違いないな」


「な、何でマシャに分かるの」


「何となく…。俺が当ててやろうか。つまりもう一度好きだとかって司馬に言ったけど、あっさり振られた」


「どーしてそーなるの?私は別の人に…」


「あれ嘘だろ」


「………バレた?」


「当たり前」
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