、ほんとは好きだよ…
直ちゃんと話してる時の新君の顔はとっても優しくて。
直ちゃんをそっと見守ってる感じ。
そんな新君は直ちゃんの兄のようにも、………恋人のようにも、見えて。




最近、胸が痛むんだ。
「新~お待たせ!部活行こうぜ!……あれ?反町?どうした?」

「あ……、卓斗君。ううん。なんでもない!光ー、直ちゃんお待たせ!行こ♪」

「反町……?」

どうやら二人の様子をみていた私の顔は沈んでいたようだ。
新君を迎えにきた卓斗君に心配かけちゃった。


……結局、体育館まで私たち3人と新君、卓斗君の5人で部活に行った。

「優姫?なんかさっきから元気ない?大丈夫?」

新君がやっと私に話しかけてくれた。
……さっきまで直ちゃんとずっと話してた癖に。

今更……心配なんて。誰のせいよ?

「……別に、何でもないよ!」

……あぁ、駄目。
せっかく心配して声かけてくれたのに、こんな言い方……。
でも、なんだか腹がたって……。

でもやっぱりこんなこと、言うべきじゃなかった。

「ちょっ……人が心配してやってんのに何で急に怒るんだよ!もういい。」

「あ、」

新君は私から離れて卓斗君のところへ行ってしまった。

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