、ほんとは好きだよ…
……怒らせちゃった。
そうだよね。心配してくれたのに、あんな言い方しちゃって……。

「優姫?あんたどうしたの、ボーっとして」

「ひかりぃ……。」

今は部活の休憩時間。私はさっきの新君とのケンカが気になって、部活に集中出来なかった。

「光。私……ね、新君のことが好きなんだぁ。」

「あぁ……そういうこと。直と染谷君に嫉妬してたのね。」

「うっ……。」

ズバリ図星で。
なんともいいようがない……。

「嫉妬なんて最低……。ちゃんとわかってるのに。二人は幼馴染みなんだし、仲良くて当たり前だし。」

「まぁ、恋しちゃうとしょうがないわよ。自分を抑えられなくなるものなんだから。」

光は大人びてて、いつも私の相談にのってくれる。
昔から、頼れる存在なんだ……。

「まぁ、とにかく新君に謝りなよ!さっきのケンカは聞こえてたけど、あれは優姫が悪いわ。新君はちゃんと優姫のこともみてたわよ?」

「うん……そうだね!」

ちゃんと謝ろう。新君に。
< 11 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop