、ほんとは好きだよ…
「今だけ、泣かせて。私、これからは笑うから。だから……。」

「……おぅ。」

私は泣いた。
涙が枯れるまで…。
その涙は、今まで私が勝手に積み上げてしまった荷物だったのかもしれない。




……ねぇ、徹平。
あなたに会って、救われたんだよ。
ずっと消えないって、忘れることなんてできないって思ってた。
あなたは消さなくていいと言った。
忘れちゃ駄目だと言った。


私の初恋は、あなたの言葉で鮮やかな色を取り戻して輝いたんだよ。




ありがとう。
あなたに会えて……よかった。






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