、ほんとは好きだよ…
そこまで言うと、徹平はフッと優しい顔で微笑んでくれた。
徹平の笑顔は、私を安心させてくれるな、と思った。

徹平といる時、私は背伸びしなくてよくて。
そんな関係が、私には心地よかった。




「わかった。優姫の心ん中整理できるまで、待ってる。」

「徹平……。」
「謝んなくていいぞ。絶対にお前を彼女にするからな~そのうち!」





「……はい。」

そうして、顔をあげた私の目に入ってきたのは、周りでキラキラ光る灯。

「……綺麗だね。小さな明り一つ一つが宝石みたい。」

「そうだな……。好きな奴と一緒にみてるからかな。格別に綺麗にみえる。」




ねぇ、徹平?
あなたと眺めるこの景色を、私は心の中に焼きつけておくよ。

< 141 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop