、ほんとは好きだよ…




「すげぇ人。優姫、マジではぐれんなよ?」

そういって、徹平は私の手を握ってくれた。

私はその時、新君と手をつないだ時のことを思い出した。



あの事故の日にも、新君は私の手を握ってくれていたね。
それでも、私の心は悲しみではなく、新君のぬくもりで包まれていて。
心から安心できた。



大丈夫。
辛い思い出より、幸せな思い出を大切にしてあげよう。


……笑い続けよう。



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