、ほんとは好きだよ…
「……優姫。」

「……私、もうわからないよ。みんな、私にとって大切な人なの。」




新年早々に、私の中で芽生えていた希望が、出口の見えないような暗闇に飲み込まれた。
そんな気がした。





―私、新君が好き。―


―もう恋なんてしない―

―私に、恋させようとしないで……―



私の今まで言ってきた言葉が、どれだけ卓斗君を傷つけていたんだろう?

そんな卓斗君をみて、直ちゃんはどれだけ悩んだんだろう?
……どれだけ傷つけてしまったんだろう?




私たち、またみんなで笑える日がやってくるのかな?

……どうすればいい?
……ねぇ、教えて?



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