、ほんとは好きだよ…

早矢も芽衣も、一生懸命私の話を聞いてくれて、一緒に悩んでくれる。




私は本当に、周りの環境に恵まれてるな……。

「でも、優姫の初恋の人って、今どこにいるんだろうね？」

芽衣が首をかしげる。

「わからない。本当にあれっきり連絡なくて。誰にも連絡先を教えてないみたいで。」

「もう一度、会いたいと思う？」

「……どうかな。生きていてくれたら、それだけでいいと思うこともあるけど。やっぱりまだ、好きって感情が残ってるから会いたいかな。私が次の恋になかなか踏み出せないのは、新君への感情が残ってるからかもね。」