、ほんとは好きだよ…


嫌だ。新君の口から直ちゃんへの想いを聞かされるのは辛すぎる。
でも……ここで断ることも出来ない。
気持ちがばれてしまう。
どうせフラれるからって、割り切れない。
それに……話し相手なら、今以上に新君と一緒にいられるかも知れない。

「……私でよければ。」

気がつけばそう言っていた私。
なんて弱虫。結局、自分の気持ちを隠していなければ好きな人と向き合えない。

「いいのか!?優姫ありがとな。優姫は直と仲がいいし、俺の気持ちわかってくれそうだしさ。それに俺優姫と話してると楽しいし、リラックスできるんだ。これからも相談とかのってくれよ!」

「うん……。」




新君に一緒に帰ろうと言われた時のあの幸せなんて吹っ飛んでた。

早く帰りたい。
そう思った。

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