、ほんとは好きだよ…



そして、冬休みが明けた。





「よう!ちょっとは頭冷えたかよ?」

「徹平?」

冬休み明けの朝、徹平に廊下で声をかけられた。
まだまだ廊下は寒いのに……。
私を待ってたの?

「俺、さ。こんなんだから、軽くみられんのしょっちゅうだし、慣れてる。」

でも、と続ける徹平の顔は、真剣そのものだ。

「俺の、優姫に対する気持ちだけは軽くみてほしくないんだよね……。」


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