、ほんとは好きだよ…
息をのんだ。



すごく……綺麗な人。
長くてサラサラの髪、白い肌。
スラッと長い足。
そして首の上には小さくて綺麗な顔が乗っかっていた。


「秋先輩、とりあえず退いて下さい。」

「……ね、この子彼女?」

「まだ、違います。とりあえず退いて……。」
「もう!わかったわよ!」

そういって立ち上がる。

「徹平、あなたねぇ。せっかく素質あるのになんで練習しないのよ?」

「練習ってなんの……?」

「あれ?あなた知らないの?徹平は空手部なのよ!ほっとんど練習に顔出さないけど……ね。」

「……この人は空手部のマネージャーの秋先輩。」

徹平がやれやれといった様子で話す。

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