、ほんとは好きだよ…
「でも、もう遠慮しない。したくねぇし。相手はあいつだし。……新の代わりじゃなくて。俺が、優姫と一緒にいたいから。」

そういうと、私を抱き締める。

「……ごめん。少しの間、このままでいさせて。」

頭の上から声が聞こえる。
背が高いな、と思った。
卓斗ってこんなに背が高かったっけ?



動けなかった。拒めなかった。


卓斗にも、時間と心の救いが必要だ、と思う。



今、卓斗は何を考えているのかな?



多分、中学の、新君の、ことだ……。

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