、ほんとは好きだよ…

すれ違って

「あ、そこちょっと違うよ。こう……なるんだけど、わかる？」

「あ、そっか。」



テスト前、部活も休みになって、私と卓斗は放課後に二人で勉強していた。

「やっぱり優姫の教え方はわかりやすいよ！」

「そう、かな？」

「俺にとってはすげぇいい先生だよ。……懐かしいな。昔も、こうやって勉強教えてもらった。新が、ヤキモチやいてたな。」

「あれって、本当にヤキモチだったの？」

「俺は新の親友だぜ？何でもわかる。あれは絶対ヤキモチ。」

「新君の方がモテるから、普段はヤキモチやくの私だったのに！」