、ほんとは好きだよ…
しかし、直ちゃんが新君のこと好きではないとわかって、ホッとしている自分がいる。
新君にとっては辛いことなのに……。
好きな人の幸せを純粋に願うことができない自分は、ひどい人間なのかな……?





「おぅ、優姫!昨日は悪かったな、急にあんな話して。あんまり気にしなくていいからな。」

「うん!大丈夫だよ!」




気にしないなんて無理だ。
……でも、私はそう答えてた。



友達でいよう。
友達でいいから、そばにいたい。


そのためなら、頑張れる。








私は、自分の気持ちを隠そう。
何がなんでも隠し通そう。



そう、心に決めたんだ。

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