、ほんとは好きだよ…
でも、もう間違えない。
迷わない。





「優姫!お待たせ。」
「卓斗、寒そう……。」
「二月だからな~雪でも降りそう。」

「なんでマフラーしてないの?」

「忘れた!でも、戻るのもめんどいし、優姫あんまり待たせるのも、と思ってさ。」

私はマフラーを卓斗の首に巻く。

「いいよ、優姫が……」
「私はタートルネックだから大丈夫!卓斗風邪ひいちゃうよ。」

「……ありがとう。優姫の、そうやって周りの人のことを思いやれるとこも、好きだった。可愛く笑う姿も。優しいお姫様。俺にとっては優姫は本当に名前の通りの子だった。」
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