、ほんとは好きだよ…
二人にごめんとことわって廊下に出る。



「もしもし、卓斗?」

『あ……優姫?』

「どうかした?」

そういえば……最近卓斗の様子がおかしかった気がする。


……何だか考え込んでいるような様子だった。

「……なんかあった?」

『……優姫、話がある。今日、会えるかな?』

「あ~……今日チョコレート作りに芽衣の家にきてるの。帰るの七時頃になりそうなんだけど。」

『いいよ、待ってる。』

「電話じゃだめ?」

『駄目。とにかく、待ってるから。』

何だか卓斗らしくない、と思った。
この有無を言わせない態度が。


なんかあったのかな……?


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