、ほんとは好きだよ…
「うん。」





……なんだろ、話が続かない。
いつもなら卓斗が次々と話題をだしてくれるから。




「話って……何?何か、悩み?」

話を切り出してみる。

「……悩み、っていうか……。」

迷っている、と思った。
こんなに戸惑ってる卓斗は、みたことなかった。
今日は本当に卓斗らしくない。

「何?話して。」

私がもう一度促すと、卓斗はフゥーっと息を吐いて、話し出した。



「優姫、さ。そのチョコレート、明日徹平って奴に渡すんだよな?」



< 222 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop