、ほんとは好きだよ…




「おぅ、優姫!おはよう!」

「徹平!?」

結局直ちゃんとそのまま学校まで一緒にいき、校門を通った辺りで徹平と出会う。
まだ心構えできてないのに……。

「あ、おはようございます。初詣の時はすみませんでした。泣き出しちゃったりして……。」

直ちゃんが申し訳なさそうに頭を下げる。
直ちゃんと徹平は初詣の時二人取り残されていたんだったと、この時やっと思い出した……。

「あぁ、どうも。仲直りできたんだ?」

「おかげさまで。」

「じゃ、俺先行くわ!」

徹平が下駄箱の方へ消えるのをみて、直ちゃんが呟く。

「徹平君も、いい人よね。新とか卓斗とはまた雰囲気が全然違うんだけど。かっこいいし!」
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