、ほんとは好きだよ…
恥ずかしい。
徹平はあんなにまっすぐなのに。
あんなにまっすぐ私をみてくれていたのに、私は迷ってばかりで。

階段辺りで、腕を掴まれる。

「何で泣いてんの?優姫。……もしかして俺の気持ち、迷惑だった……?」

私は首をブンブンと横に振る。

「……なんかあっただろ。いいから、全部聞いてやる。意地でも受け入れる。全部、話せ。」



徹平にそう言われて、ものすごく安心した。
頷いたもののしばらく涙がとまらなくて、泣き続けた。

徹平は頭を撫で続けてくれた。
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