、ほんとは好きだよ…





そして、いよいよ私達は、大阪の地に足を踏み入れたんだ。



大阪にくるのは初めてだ。
新幹線でここまできたけど、近いようでやっぱり遠い東京と大阪の距離。

だって、当然のように新君とは会えなかった、今まで。
ここまで距離が離れていれば、偶然に出会うことなんてない。




「優姫。」

徹平に声を掛けられる。

「ん?」

「それでこれから、どこ行けばいいわけ?」
「あぁそっか。」

いつまでも駅でボーッとしてるわけにはいかない。

「病院。まだ、足のリハビリしてるって卓斗が。」

「……リハビリ?」


徹平の言いたいことはわかる。

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